天然100%
「ご、ごめん!」
「いいよ」
遊斗は申し訳なさそうな
顔であたしを見つめた。
「つい癖で・・・」
「あ・・・」
遊斗がキスするときは
ディープが当たり前で
もっと長く続くんだ・・・。
「あたしこそ・・・ごめん」
「なんで美姫ちゃんが謝るんだよー」
「な、なんとなく・・・」
「美姫ちゃんは大切なんだ」
「え?」
遊斗は前髪をいじりながら
恥ずかしそうに言った。
「簡単にヤる子とは違う気がする」
「遊斗・・・」
「ホントにありがとー」
「うん・・・」
遊斗の照れくさそうに笑う顔に
あたしの胸はキュンキュンしてた。
美鈴・・・ごめんね。
あたしは心の中で謝った。