天然100%
長い夜
「ただいまー!」
あたしが部屋を開けると
遊斗はそう言いながら入った。
・・・まぁいいけど。
「美鈴も啓介もいない」
「えー?まだ海にいるのかな?」
「さぁー?」
あたしと遊斗は2つある部屋を
どっちとも見たけどいなかった。
「どうするー?」
遊斗は眠たそうに
ベッドに寝転がった。
「寝てもいいよ」
「え?」
「ベッド2個あるし」
「美鈴が帰ってきたら?」
「起こしてあげるー」
あたしはなにも考えずに言った。
遊斗にまだいて欲しかったから。
「分かった!じゃあ・・・」
「ん?」
遊斗があたしの腕を掴んで
グイッと引きこんだ。