天然100%


「美鈴・・・」


美鈴は服が乱れてて
髪もグチャグチャだった。


「美鈴どうしたの!?」

「なんでもない・・・」


美鈴はうつろな瞳で
あたしと遊斗を見た。


「美姫・・・その格好」


あたしは自分の格好を見てみた。

遊斗には抱きしめられてるし
着てた服は少し脱げてた。

たぶん遊斗に引っぱられたから
そのときに少し脱げちゃったんだ。


「美鈴、あの・・・」

「裏切り者・・・」

「だから違うの!あのね!」

「今日はほんといいこと無い・・・」


美鈴はフラフラした歩きで
もう1つの部屋に向かった。


「美鈴ちゃん・・・!」


遊斗が遠慮がちに呼びかけた。

美鈴の動きが止まる。


「啓介と・・・なんかあったの?」

「・・・・」


美鈴は目をうるませて
いきなり遊斗に抱きついた。

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