天然100%
「遊斗ぉー・・・」
「え?え?」
遊斗は突然抱きつかれて
戸惑った表情をしてる。
あたしはベッドから出た。
「あたし・・・あたし・・・」
美鈴は涙を流しながら
遊斗を見つめ続けた。
「なにがあったか話してよ」
「うん・・・」
遊斗の言葉に美鈴は頷いた。
けどあたしをチラッと見た。
「出てってよ」
「・・・美鈴?」
あたしは信じられなかった。
美鈴のあたしに向ける
表情がすごく冷たい。
「早く!」
「美鈴、落ち着いて!」
遊斗が心配そうに美鈴を見た。
美鈴がこんなふうに
怒ってるとこ遊斗は
見たことなかったんだと思う。
もちろんあたしもなかった。