天然100%
「でっかー・・・」
あたしは校舎を
見上げてそう言った。
あたしの通う高校は
新しくできたとこで
校舎はまだピカピカ。
しかも自由な校風が
人気を呼んでるとこ。
校舎を見上げたまま
進んでると誰かにぶつかった。
「いってーなっ!」
慌てて見てみると
すごいイケメンがそこにいた。
サラサラの茶髪に整った顔だち。
しかも背が高くてスラッとしてる。
「なにみとれてんだよ!」
ムカッ。
なに自分で言ってんの!?
すっごい俺様だ、この人。
「どーもすいませんでしたっ」
あたしはそう言って
さっさとその場を去ろうとした。
グイッ
腕を掴まれた。