天然100%


「なんだ・・・松崎かぁ」

「なんだってなんだよ」

「おばけかと思った」

「勝手に殺すな」

「あははっ」


松崎は不機嫌そうな顔でも
ちゃんと喋ってくれた。


「こんな時間に何してんだよ」

「えっ・・・」


あたしは口をつぐんだ。

松崎には言えないよ・・・。


「松崎こそなんで?」

「人の質問ムシかよ」


松崎は少し表情を和らげた。

良かった・・・。


「俺は・・・あいつを」

「ん?」


松崎はまた不機嫌な顔をした。


「なんでもねーよ」

「えー!気になるじゃーん!」


あいつって誰なんだろ?

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