LOVEはおいしい香りと共に
進路指導室から戻るとき、ちょうど職員室から出てきたケンちゃんが!!!
「ケンちゃん!!
私、受かったの――♪」
一番に聞いて欲しい人だ。
「やったな!!」
私の大好きな暖かい手で頭を撫でてくれた。
「ケンちゃんは前言ってた専門学校に願書だしたの?」
前に聞いた時は近くの専門学校だった。
私も地元の私大。
直ぐ会える距離だから嬉しい。
「あ~…と、さぁちゃん…」
「あ!!これその専門学校の書類?」
ケンちゃんは手に大きな封筒を持っていた。
「え!?」
隠そうとした彼よりも、私はその封筒に書かれている文字を見てしまった――…
「………お…おさか…?」