LOVEはおいしい香りと共に



精一杯の笑顔で応えた。



「さぁちゃん…」



「どうしてここにいるの?」





まず疑問に思ったことだ。




「…外から…さぁちゃんが見えたから…走ってきた」




本当だ…
ちょっと息切れしてるんだもん。



「そっか…」




「どうしてもさぁちゃんと話したくて…」




「…」


ケンちゃんの声を聞いただけで手を伸ばしそうになるのを必死で抑えた。









「…俺、来週には大阪に行くんだ…」



来週…

早いな…もう行っちゃうんだ…

< 114 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop