LOVEはおいしい香りと共に
「…」
私はあの事がきっかけで恋をするのが怖くなったんだから、直ぐには許せることじゃない。
「俺…本当に紗雪のこと好きだったよ」
「そんなの…嘘でしょ…
もう騙されないよ」
「本当なんだ!!…あの時のこと話すから聞いてくれないか…?」
今さら…って思ったけど先輩の目があまりにも真剣だったから静かに頷いた。
「紗雪に…初めて声をかけたときは…ダチとカケてた…」
やっぱりね…
私が落ちるかどうかのカケ。
そのカケにまんまと乗せられた私…
今思い出しても涙がでる、そんな辛い辛い思い出…
「初めはそんな最悪な気持ちだったんだけど…
紗雪とメールしたり話したり、デートしたりして…だんだんお前のことがマジで好きになったんだ…」