LOVEはおいしい香りと共に
「さぁちゃん、謝んなくて良いんだよ?
ケン…良かったな?」
たった一言だったけど
その言葉に泣きそうになった俺。
最高の親だと思った。
「ありがとう」
「おじさん、ケンちゃんがいなくて寂しいと思うからさ…
私またおじさんのお店に通うからヨロシクね?」
「寂しくなんかないし!!
俺はさぁちゃんが来てくれなくて寂しかったなぁ…」
「本当は寂しいくせに」
俺が言うと親父は怪しく笑った。
「ケンがいない間にさぁちゃんが俺のこと好きになっても怒んなよ?」
はぁ!?