LOVEはおいしい香りと共に
「お客さんはさぁちゃんだよ!」
「へ?」
ケンちゃんの言葉の意味が分からなくて戸惑っていると…
「じゃあ、頑張れよ?ケン」
そう言ったおじさんは店から出て行った。
「え?え?どういうこと?」
「さぁちゃんに俺の料理を食べてもらいたくて…こっちに帰って一番に…
だから親父に頼んだんだよ」
やばい…
涙が出そう…
「ケンちゃん…」
「ちょっと待ってくれる?」
「もちろん!!!」