LOVEはおいしい香りと共に


2人並んで歩く。


「さぁちゃん?大丈夫?」



「……うん」





その声は大丈夫そうではない。



「今日は晩ご飯1人の日?」




さぁちゃんの両親は忙しい人らしい。

でも、両親のことが大好きだというさぁちゃんは愛情いっぱいに育てられたんだな…





「うん…ケンちゃん家で食べさしてね?」



「喜んで♪……じゃあ、行こう!!」



俺はどさくさに紛れてさぁちゃんの手を握った。




今顔赤いかも…



「け////ケンちゃん?」



さぁちゃんもいきなりのことに顔が赤い。


俺は勇気を出してさぁちゃんに聞いた。


「手…繋ぐのダメ?」


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