LOVEはおいしい香りと共に
――――……
私が高校一年の時、初めて彼氏という存在ができた。
その人は学校の2つ上の先輩。
部活をしていない私は放課後、授業が終わると友達と予定がない限り直ぐに帰る。
その日も、帰ろうと校門に差し掛かった時……
「………あの~…」
と言いながら私の肩を叩いて来た人が。
「……はぃ?」
私が振り向くと、同じ高校の男子の制服を着た人…
「……あ…いきなり、ゴメンね?」
「いぇ…何ですか?」
その人の組章を見ると
『3‐4』
あ、この人先輩だな…
一体何のようなんだろう…