LOVEはおいしい香りと共に
敦士先輩と付き合って半年が経とうとしていた―――……
この日の放課後は友達の鈴夏と買い物に行くため、先輩に今日は一緒に帰れないことを伝えていた。
けれど…
「紗雪~マジごめん!!!」
私の前で手を合わして謝っている鈴夏。
「大和が今日、急に帰ってくるって言うの!!
だから、買い物はまた今度にしてもらえないかなぁ?」
大和くんは、鈴夏の彼氏。
幼なじみで大学生。
大学に通う為、隣の県で1人暮らしをしているから、鈴夏はたまに帰ってくる時嬉しそう。
一度会った時には、ラブラブっぷりを見せつけられた。
「じゃあ~しょうがないね!!
また今度にしよう」
「紗雪、ありがとう!!
じゃあ、バイバイ」