LOVEはおいしい香りと共に
鈴夏は直ぐに家に飛んできてくれた。
涙は枯れてしまったと思ったのに、鈴夏が泣いてくれたから私も涙が止まらなくなった。
「紗雪……辛かったね…
いっぱい泣いて忘れてしまおうね……」
ずっと背中をさすってくれた鈴夏のおかげで私はだんだん落ち着きを取り戻していったんだ…
3日後学校に行くと、敦士先輩が私の教室までやって来た。
「良かった…今日はいた。
紗雪…?連絡取れないから心配した…
風邪でも引いたか?」
心配………?
そんなの信じられない…
「……うん、風邪引いた…」