LOVEはおいしい香りと共に


「…ん?何て??」



私の声は絞り出すぐらいに小さい…





「敦士先輩…


そんなにカケに勝ちたい…の?」






「……カ…ケ?




まさか紗雪……お前、聞いてたのか…?」



敦士先輩は動揺を隠せないみたいだ…






「聞いていたら、何?



私を騙して…楽しかった…?」


涙が次から次へ流れ出す。






「紗雪!!!

違うんだ……俺は…」




「もう、次のカケの対象には…なりたく…ない…の…


別れて…くださ…い…」

< 48 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop