Kissシリーズ・「命のキス」
「よしっ!」

準備運動は終わった。十分に体もほぐれた。

最初はビート板を持って泳いだ。

ちゃんと泳げた。

「ふぅ…」

今度はビート板を近くに浮かせながら、一人で泳いでみよう。

バタ足で息継ぎをちゃんとすれば、ごっ5メートルぐらいは…!

「うぶっ!」

ところが何度か顔を上げているうちに、体が沈み始めた。

ここでパニックになってはいけない。

冷静に、冷静に…。

「うぶぶぶっ!」

って、やっぱりムリ!

< 4 / 10 >

この作品をシェア

pagetop