時の雫 白銀の瞳
あぁやっぱり…

毎朝の光景にうんざりしながら、煎れたてのコーヒーを口に含む。

鼻から抜ける香りに酔いしれながら、机の上のメモに目を落とした。


―先に出ます。帰りは遅くなるので、待たなくていいよ。―


『毎日毎日、同じ文章書くの、嫌にならないのかね?』

嫌味たっぷりの独り言…

自分に虚しさを感じ、また一つ、大きな溜息をついた。

朝の光はこんなに眩しいのに、自分の周りだけ、もやがかかったみたいに何も感じない。


いつから、こんなになってしまったのだろう…
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