時の雫 白銀の瞳
『…カミア王から、何を聞かされた?』
…ドクンッ
『な、何…をって……』
『お前が…、この世界に何故来る事になったのかを、カミア王はお話にならなかったのか?』
…ドクンッ……
異様なまでの激しさで脈打つ心臓に、自分の身体自体が揺れているんではないかと思うくらいだった。
『はぁっ、はぁ…』
荒く短くなる呼吸に、胸の痛みが増してくる。
『美琴?』
心配そうにジャスミンが私を覗きこむ。
――しっかり…しっかりしなきゃ……!
なんとか平静を保とうと、自分の胸ぐらを両手で強く握ると、深く酸素を吸い込んだ。
なんてことはない、特別な事を言われたわけではないんだ…
ただ、自分がこの世界にとって‘いなくてはいけない存在…いや、器なんだ’と言われただけ―――。
…ドクンッ
『な、何…をって……』
『お前が…、この世界に何故来る事になったのかを、カミア王はお話にならなかったのか?』
…ドクンッ……
異様なまでの激しさで脈打つ心臓に、自分の身体自体が揺れているんではないかと思うくらいだった。
『はぁっ、はぁ…』
荒く短くなる呼吸に、胸の痛みが増してくる。
『美琴?』
心配そうにジャスミンが私を覗きこむ。
――しっかり…しっかりしなきゃ……!
なんとか平静を保とうと、自分の胸ぐらを両手で強く握ると、深く酸素を吸い込んだ。
なんてことはない、特別な事を言われたわけではないんだ…
ただ、自分がこの世界にとって‘いなくてはいけない存在…いや、器なんだ’と言われただけ―――。