時の雫 白銀の瞳
暑い…
何これ…気持ち悪い…
不快な感覚に包まれながら、ゆっくりと重い瞼を開ける。
視界に写るのは、真っ白な天井と、カーテンから洩れる光。
壁にかけられた時計は、まだ昼間をさしている。
いつもの部屋のいつものベッドの上。
『現実?』
さっきまでの出来事が、あまりにもリアルで衝撃的で、自分の言葉を頼りにベッドから立ち上がった。
気持ち悪いはずだ…。
身体全体汗でびっしょり。
まだ醒めきらない足どりで、よろよろと部屋のドアを開き、タオルを取ると一階への階段を降りた。
なんて、非現実的で嫌な夢…
逃げ惑い、叫ぶ人の声が耳に残ってる…
それに、自分の腕を流れて染める真っ赤な血……
夢とはいえ、さっきの人はどうなったんだろう。
まだ現実なのか夢なのか、自分でも判断できない状態。
せっかくの休みが…
夢見るならさ、もっと楽しいのがいいのになぁ…
もの凄い金持ちになるとか、もの凄いカッコイイ男の人に告白されるとか―
まぁ、都合のよい夢って、中々ないもんね。
やっと戻りつつある現実な感覚と、楽天的で欲望たっぷりの妄想を考えながら、洗面台の鏡にむかう。
『少しはさっぱり……………』
な……に……、これ…
見開いた目を、閉じる事ができない。
なんなのっ……
激しく脈をうつ心臓。
対象的に急激に冷めていく体温。
―現実と夢が混合する―
鏡に映った私の腕に、汗と混じり合い流れ落ちる真っ赤な血。
顔に点々と残る赤黒い跡…
なに?なんで?
私は暫く、鏡の前に立ち尽くし、自分の姿から目を離せないでいた――。
何これ…気持ち悪い…
不快な感覚に包まれながら、ゆっくりと重い瞼を開ける。
視界に写るのは、真っ白な天井と、カーテンから洩れる光。
壁にかけられた時計は、まだ昼間をさしている。
いつもの部屋のいつものベッドの上。
『現実?』
さっきまでの出来事が、あまりにもリアルで衝撃的で、自分の言葉を頼りにベッドから立ち上がった。
気持ち悪いはずだ…。
身体全体汗でびっしょり。
まだ醒めきらない足どりで、よろよろと部屋のドアを開き、タオルを取ると一階への階段を降りた。
なんて、非現実的で嫌な夢…
逃げ惑い、叫ぶ人の声が耳に残ってる…
それに、自分の腕を流れて染める真っ赤な血……
夢とはいえ、さっきの人はどうなったんだろう。
まだ現実なのか夢なのか、自分でも判断できない状態。
せっかくの休みが…
夢見るならさ、もっと楽しいのがいいのになぁ…
もの凄い金持ちになるとか、もの凄いカッコイイ男の人に告白されるとか―
まぁ、都合のよい夢って、中々ないもんね。
やっと戻りつつある現実な感覚と、楽天的で欲望たっぷりの妄想を考えながら、洗面台の鏡にむかう。
『少しはさっぱり……………』
な……に……、これ…
見開いた目を、閉じる事ができない。
なんなのっ……
激しく脈をうつ心臓。
対象的に急激に冷めていく体温。
―現実と夢が混合する―
鏡に映った私の腕に、汗と混じり合い流れ落ちる真っ赤な血。
顔に点々と残る赤黒い跡…
なに?なんで?
私は暫く、鏡の前に立ち尽くし、自分の姿から目を離せないでいた――。