神様のきまぐれ
穏やかな時間を過ごしていると
船頭が甲板から
声をかけてくれる。
「兄ちゃん達。皇帝魚!
こっちにいるから。」
皇帝魚・・?
「ナポレオンフィッシュだよ!!」
タクトが嬉しそうにいう。
「水族館にいるヤツ?!」
元田も、少年のような目をして
ふたり走っていく。
水色の世界だ。
空も。澄み渡った海も。
境界がないようだ。
「どこ?」
タクトに尋ねる。
「あそこ。みえる?」
「ああ。あれか・・・」
エンジンを止めて、
ゆっくりと回遊する姿を
見せてくれる。
「そういえば・・・
志央って、
水族館好きだよな。
・・・来てたら
喜んだだろうな。」
妙に人間くさくもみえる
ナポレオンフィッシュを
みながら、思わず呟いてて
いたらしい。
元田が、ふっと笑う。
「そうだな・・・。
オマエのそういうところ、
俺好きだけど・・・
時には
ドライにならなくちゃ。」
「ああ・・・。」
ヒナコに対する事を
いってるんだろう。
ここに来る事を、
譲ってる場合じゃないと・・。
そんな、気持ちに余裕なんて、
持ってる場合じゃ
ないんだって。
船頭が甲板から
声をかけてくれる。
「兄ちゃん達。皇帝魚!
こっちにいるから。」
皇帝魚・・?
「ナポレオンフィッシュだよ!!」
タクトが嬉しそうにいう。
「水族館にいるヤツ?!」
元田も、少年のような目をして
ふたり走っていく。
水色の世界だ。
空も。澄み渡った海も。
境界がないようだ。
「どこ?」
タクトに尋ねる。
「あそこ。みえる?」
「ああ。あれか・・・」
エンジンを止めて、
ゆっくりと回遊する姿を
見せてくれる。
「そういえば・・・
志央って、
水族館好きだよな。
・・・来てたら
喜んだだろうな。」
妙に人間くさくもみえる
ナポレオンフィッシュを
みながら、思わず呟いてて
いたらしい。
元田が、ふっと笑う。
「そうだな・・・。
オマエのそういうところ、
俺好きだけど・・・
時には
ドライにならなくちゃ。」
「ああ・・・。」
ヒナコに対する事を
いってるんだろう。
ここに来る事を、
譲ってる場合じゃないと・・。
そんな、気持ちに余裕なんて、
持ってる場合じゃ
ないんだって。