神様のきまぐれ
恋人か?という
突然のコトバ。


でも、私は、肯定どころか、
否定すらもできない。


相手の気持ちを、
確認するどころか、
逃げ帰って来てしまった。


好き・・・な、だけで、
満足してるんだろうか?



そんなはずはなくて。



「もお、そんなこといって。」

繰り広がる思考に捕われない様
言葉を紡いだけれども、
祖父の言葉が、
更に自分を混乱させる。

 
「素直にならんと、
時間は戻らんよ、ヒナ。
せっかく、こんな
日本の果てまで
追うてきたんだから。

しっかり言いたい事は
言わんといかんよ。」


・・追って来た?



まさか。


そんな事、ないよね。


私が、好きだっただけ・・・
なんだもの。





 
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