神様のきまぐれ
彼は、ちょっと和んだ私を見て
これは大事な事なんだって
いって、私自身で
結論を出すよう促した。

「今の話ね。
日向は、知らないの。

あいつ以外しか
知らないんだ。

ヒナコの返事次第じゃ、
酷だから。

・・だから、
自分で決めてね。」

その言葉に、
重みを感じた。

頷いた自分に、
彼はニッコリ笑み、
日向さんの傍に
もどっていった。


その夜、私と祖父が眠った後も
遅くまで、三人は
飲んでいたらしい。



翌日、乾いた洗濯物を、
それぞれに返す。

「面倒かけてゴメンね。」

元田さんは、そういって
荷物を片付けて、
タクトと島一周サイクリングに
でかけてしまった。


日向さんは枕を抱いて、
あと少し寝かせてっていって、
畳につっぷしていた。




大丈夫かなあ・・・?




 
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