神様のきまぐれ
 
「なっ・・
何いってんの!?
おまえ・・・!

きまぐれも、
ホドホドにしろよ!?

それでなくても、こいつ
お前のファンに
絡まれてたんだぞ!?」

日向さんが、
慌てて志央をなだめる。

「何で?
メンバーだったら
いいじゃん。

ファン同志だから
モメるんでしょ?」


二人は平行線で・・・。


「あのっ。」

二人がこっちをみた。


「私・・・
ファンじゃないんです。

・・・歌は、
とてもいいと
思ったけど・・・」


「!!!」


私の言葉に、
日向さんは体を折り曲げて
笑いだす。

文字どおり、爆笑とは、
このことだろう。


志央は、
完全に
機嫌を損ねた
表情をしていた。



「すいません
嫌いじゃないんです!

あのっ・・・

知らなかったから・・

あのっ・・・」


フォローの言葉すらも
途切れる。

 

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