神様のきまぐれ
「・・・随分
ハッキリ
ゆってくれるじゃん。
アンタ・・・
気に入った。
コーラスで来な。
無理難題で、
いちびってやるから。」
彼は、不気味な笑みを
浮かべた。
「いい加減にしろ志央!」
日向さんが、
彼をたしなめる。
「ヒナコ、
唄った事あるの?」
「ないです!」
必死に頭をふる。
「ほら。
素人、入れてどうすんだよ?
プロでも、
お前のわがままに切れて
やめんだぞ?!
ヒナコに、できるわけ
ないだろう?!」
今度は説得を試みる。
「コウジさん、
俺が、やるってゆったら
やんの知ってるでしょ?
俺、この子気に入ったの。
公私共に。
まあ、コウジさんの
オンナってんなら、
プライベートは別だけどさあ?」
完全に面白がっている。
青い瞳が、
キラキラしてた。