神様のきまぐれ
バカじゃねーの?
・・・俺。

頭が回転しないのは、
きっと体調のせいだろう。

「昨日の昼寝が
まずかったかなあ・・・」

誰に言うつもりもなく、
ポソっと口にしていた。

「すいません・・

風邪、私のせいですよね・・。

何か作りましょうか・・・」

罪、滅ぼしだろう。

そう思わせたのは、
俺の独り言のせいだが・・。


たまには・・
誰かに
甘えてみるかな・・。


「じゃあ、頼むかな。」


 
ヒナコが、
冷蔵庫を開けたまま
座り込む。

独身男の冷蔵庫なんて
こんなもんだとは
思うが・・・

ちょっとやりすぎたか?



「ビールが一杯・・・。」


要約、そういって、
彼女は扉を閉めた。


「ツアーだったし。
この間戻ってきた所だから。」

「それにしても・・・
普段何食べてるんですか・・?
ちょっと、お買い物に
いってきます。」

そういいおいて、
俺の書いた地図を持って、
ヒナコは買い物に
でかけていった。



何か、この状況が
不思議だった。





 


< 56 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop