神様のきまぐれ
厳密にいえば、
違うんだけど。
フロントマンのニーノに
センターは任せておけば
よかったのに。
出ようとした奴がいた。
被ろうとした奴がいた。
カリスマは一人でいい。
分裂を促進するだけなんだ。
なのに・・・。
「バランスが崩れて
解散したって・・・
言ってましたよね。」
「ああ。
前に出る奴は
一人でいいんだ。」
「それが壊れた・・・ん、
ですね。」
俺は、無言でうなづいた。
「でも、志央は、
彼の思う音を、全員で
表現したいとおもってる。
ひとつのバンドとして、
全員同じ位置から。
もっと個性を見せて
メッセージを届けたいと
思ってる。」
うつむき言ったヒナコに
視線を注ぐ。
「だから、
もっと肉感のある声を
彼は求めるんだって思ったの。
ミックスじゃなくて、
リアルタイムで
マイクから届く声を・・・。
カルディナとして。
専属バンドじゃなく、
音楽を一緒につくりあげて、
誰かにちゃんと届く事を、
彼は望んでる。」
VTRをみて思ったんだって、
ヒナコはつぶやいた。
違うんだけど。
フロントマンのニーノに
センターは任せておけば
よかったのに。
出ようとした奴がいた。
被ろうとした奴がいた。
カリスマは一人でいい。
分裂を促進するだけなんだ。
なのに・・・。
「バランスが崩れて
解散したって・・・
言ってましたよね。」
「ああ。
前に出る奴は
一人でいいんだ。」
「それが壊れた・・・ん、
ですね。」
俺は、無言でうなづいた。
「でも、志央は、
彼の思う音を、全員で
表現したいとおもってる。
ひとつのバンドとして、
全員同じ位置から。
もっと個性を見せて
メッセージを届けたいと
思ってる。」
うつむき言ったヒナコに
視線を注ぐ。
「だから、
もっと肉感のある声を
彼は求めるんだって思ったの。
ミックスじゃなくて、
リアルタイムで
マイクから届く声を・・・。
カルディナとして。
専属バンドじゃなく、
音楽を一緒につくりあげて、
誰かにちゃんと届く事を、
彼は望んでる。」
VTRをみて思ったんだって、
ヒナコはつぶやいた。