神様のきまぐれ
 

日向さん・・・。


スタジオのガラスごしに、
ちらっと姿が見える。



私をーーーー


軽い奴だって・・
軽蔑してますか?



あんな風にーーーー

誰とでも・・なるって、
思ってますか?


涙が、あふれてくる。


ーーーー違うの。


私・・・


日向さんだったから・・・


言い訳にも・・
なりませんか?



飽和状態となって、
瞳から溢れた涙が

デスクに当たって弾けた。


拒まなかった理由は・・・


私の中に、
残ったままだった。




 
< 91 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop