美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
「三木ユウカの弟です。」




「ねえ?美湖のお母さん、マドカ君のこと知っていたみたいだけど?どういう関係なの?」

南波が私の部屋に入ってから言った。

「え?・・・ああ、お母さんと、マドカのお母さんが仲いいの。だから、マドカのこと知っていたんだよ。」

私は、ジュースを配りながら言った。

「ふーん。まあ、いいや。」

南波は自分が焼いて持ってきたクッキーを、テーブルに置いて言った。

「ねえ、みんなはさ?お菓子作りとか得意なわけ?」

「うん。私お菓子大好きだから。」

私は愛美に聞いたら、愛美がこう答えた。

実は私は家庭科が苦手。

得意なものと言えば母親譲りの裁縫。

「あっ!!ねえねえ、そろそろ決めたほうがよくない?」

愛美が本題に切り出した。
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