美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
「まっ・・・・マドカとデート?」

思わずウソをついてしまった。

マドカのほうを向くとマドカは驚いた顔をしていた。

『マドカ君とデート!?今もしてるの?』

「いや・・・今から行くんだよ。」

『ふ~ん・・・そっか、楽しんできてね。』

「うん。じゃあね。」

私はそう言って携帯を切った。

「あぶねぇ~・・・。」

息を殺して聞いていたみんながそう言った。

「やばいね。こんなことばれたら心になんて言われるか。」

そう言ってみんなは元の話に戻った。

そう。

戻ったつもりでいたのに。

気づかれていないつもりでいたのに。

心は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

< 102 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop