美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
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     次の日
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「美湖ぉ~?心ちゃんが来たわよ~?」

お母さんの声が、下から聞こえてきた。

私は回りをぐるりと見渡し、心を出迎えに行った。

一段一段、階段をゆっくり下りて行きながら、緊張の心をほぐしていった。

「美湖!!昨日はどうだった?」

心が階段をのぼりながら聞いてくる。

「ああ、楽しかったよ。とっても。」

「良かった。」

心は一息ついて、私のあとを上ってくる。

心が私の部屋のドアを開けようとした。

「待って、心。」

そう言って止めた。

「なに?」

「今日部屋にゴキブリが出たんだよ。怖いから心、先に入ってくれない?」

「うん?いいよ。」

そう言って心は、改めて私の部屋のドアノブをつかんだ。

「ハッピーバースデー!!心!!」

心が入った瞬間、一気にクラッカーの音と、テープが部屋いっぱいに飛び散った。

心は呆然として立っている。

「心。」

私はそう言って心を部屋の真ん中まで連れて行った。

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