美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
「・・・・・・・・・・・・・・・・・で・・・・・?」

「俺は、別れない。別れられないって、言ってきた。」

‘‘別れない。別れられない’’・・・・・・・・・・・・・

「そっか・・・・・良かった。」

私はそう言って胸をなでおろした。

安心した。

マドカがそう言ってくれただけで、なんだか、不安が無くなった。

もし、その場であっさり『うん。分かった。』って言ってたらどうしようって思った。

まあ、言ったら言ったで、1発殴っていたと思うけど。

「ごめんな・・・・俺のせいで・・・・・・・。」

「なっ・・・・何言ってんの?マドカのせいじゃないんだよ?大丈夫、私は大丈夫だから。安心して?ね?あっ・・・・・ほら・・・・・・いまはそんなこと忘れようよ。楽しいんだから、楽しんでいけばいいよ。」

そう言っていた私だけど、本当は泣きたいほどきつい。

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