美湖 夜空を見上げてごらん?【月】

☆生きようとしなかったんじゃん。

☆生きようとしなかったんじゃん。




~♪

「あっ心からだ。」

そう言って私は携帯をとる。

「美湖、誰から?」

お母さんが前よりもか細くなった声で聞いてきた。

「ん?心だよ。」

私はにっこり笑って言った。

「・・・そう。」

ここは旭総合病院の607号室。

そう。

お母さんが入院しているところだ。

ここ1週間私は学校を休んでいる。

お母さんと一緒に生きることを決めたから。

コンコン。

ドアがたたかれる。

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