美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
ふっと見た窓の外の木は夏と比べてさみしそうだった。

「・・・・・・・・私と同じか・・・・。」

そうつぶやいた。

お母さんがいたらきっとこう言っていた。

『何考えているの?もっと明るく生きなさい!!』

って。

~♪

‘‘なんで学校キテないの?’’

心からだった。

「なんで・・・・・・・・・って、そっか・・・まだ心たち知らないんだっけ。」






━学校━

「メールしたらこんな返事が返ってきた!!」

心が自分の携帯を見せる。

「『特にない。』?」

マドカが言った。

「えー?もしかして美湖、さぼり?」

「美湖って、そんな子だってっけ?」

「・・・・・・・・・でも、マドカ君たちと会う前まではよく途中で帰ってたよね?」

南波と愛美が言っていた。

「とりあえず返事返しとくね。」
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