美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
「どうした・・・・・・・・・?・・・え、どうしたんだっけ?」

「ここ、公園!!風邪ひくよ!!」

見渡したらよく見たことのある公園だった。

「・・・・・・・・・ったく、今日学校来てなかったらしいじゃん。どうしたのさ。」

芽依が私に言った。

「芽依・・・・・・・・・めいぃ~・・・・・・・・・・・。」

「わっ!!何!?どうしたの!?」

ほっとしたんだろうか?

泣いてしまっていた。




「落ち着いた?」

「・・・・・・うん。ごめん。」

「とりあえず美湖の母さんに電話しときな。」

「いいの。しなくていいの。」

「え?なんで。」

私は芽依に今までのことを話した。

芽依は黙って聞いてくれた。

ときどき、そうなんだ。とか、大丈夫だよ。とかあいづちを入れてくれながら。

お母さんの余命宣告のあとにはじめて話せた相手だった。
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