美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
「・・・・・・・・・美湖はさ、我慢しすぎなんじゃないかな?」

「我慢しすぎ?」

「そう。ウチはさ、嫌なことあったら思いっきりカラオケとか、ゲーセンとかでストレス発散するけど、美湖はそういう発散のしかたとかないじゃん?ウチが単純すぎるのかもだけどさ。美湖、あんた彼氏いるんでしょ?」

「・・・・・・・・・うん。」

「じゃあ、話してみな?あんた一人で抱え込もうとしてるでしょ。あんたはね一人じゃないんだよ。」

「芽依は?」

「・・・・・・・・・・え_?」

「芽依は一人じゃないでしょ?」

「・・・・・・・・・・・・・どうかな?案外一人かも知んないよ。ウチは美湖と違ってかわいくないしさ。かわいいとこは名前だけ。」

芽依は空をみあげて言った。。

「・・・・・・・・・・一人じゃないよ。芽依。」

私も空をみあげて言った。

「少なくとも私はいる。芽依の周りには私がいる。」

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