美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
「マドカ、私はマドカのこと、好きだよ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・え?」

「だーかーらー、マドカのこと好きなんだってば。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。俺も。」

マドカは私のことをみて言った。

私は月からマドカに視線を移すと、そのまま笑った。

マドカは月明かりのせいだって言ったけど、顔が赤かった。

それをみるとまたおかしくなった。

このときは幸せだった。

携帯が鳴るまでは。

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