美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
 お姉ちゃん、私、お姉ちゃんに言われたとおり夜中、夜空を見上げてる。

 でも、何年たってもお姉ちゃんの星は見つけられないね。

 


 お墓についた。いっぱいお墓が並んでいてその中には雪原家と刻まれたお墓がある。

 お姉ちゃんは人気者だったんだね。だってほら。お姉ちゃんの墓の前にはたくさんの花が置いてあるよ。

「あの・・・・・雪原・・・・さんですよね。」

 こう思っていたら、突然私たちの名前を呼んできた人がいた。

「あ・・・・三木さん?」

「え・・・?」

三木・・・・・・・・・・・・って、マドカの名字・・・

「まぁ・・・・麻湖に会いにきてくださったんですか?毎年ありがとうございます。」

 そこにはマドカもいて・・・・・・・・・・って、毎年?もしかして毎年お墓参りに来てくれていたの?




「びっくりした・・・・・美湖とこんなとこで会うなんて。」
 私たちは近くにあった公園に移動した。そこは三角公園と呼ばれる場所だった。

「お母さんたち、仲いいね。メールとか交換していたなんて知らなかった。」

 そう。私の親と、マドカの親は仲がいい。それを今日知った。

「マドカ君のお姉さんの命日はいつなの?」

 
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