美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
そこにマドカがぼそっと言った。

「も・・・・もぉー・・・・あんまそんなこと言わないでよ・・・・・。」

私は下を向いたまんま言った。

その時・・・・・・・・

がっしゃーん!!

 教室の窓ガラスが割れた。

私たちは窓ガラス側に座っていて、私が割れた窓ガラスのちょうどまん前に座っていた。

「・・・・っ」

私の腕やからだに窓ガラスの破片が刺さって刺さった所からは血が滲み、腕を伝って垂れてきた。

「・・・・・美湖っ!!」

マドカが私の名前を呼んでいるのが薄れていく意識の中で分かった。


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