美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
「美湖ぉ~~~・・・・・・・。」

南波が私の胸に飛び込んできた。

肩が震えていていまにも出そうな声を押し殺して泣いている南波をみると守ってやらなきゃって思っちゃう。

「大丈夫。だいじょーぶ。」

分かってあげられなかった心も愛美もこれを聞いたら共感してくれると思うんだ。

みんな、女の子だもん。



「南波!!」

「美湖!!」

気が付いたら、私たちは河原で寝ていた。

「あ・・・・・・・マドカ。」

空を見上げると、星がもう出ている。

お姉ちゃんの星もあるんだって思うと悲しくなっちゃうよ。

 私の隣には南波が寝ている。起こしているのは_ハヤト。

「美湖お前、家に連絡してないだろ?お母さん心配してるぜきっと。」

「大丈夫。メールしたから・・・・・・・・・・・。」

南波はハヤトのこと許せるだろうか?

心配だな。

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