美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
その時教室のドアが開いた。

「お?何してんだこの教室は。」

マドカたちだった。

「劇の練習よ。今度の文化祭の。」

私が言った。

「へー。お前何すんの?」

「私は主役。南波が王子様役で、愛美がお母様。心はお姉さまよ。」

「お前が主役!!?やッベー・・・・・・・・・。」

‘‘やッベー’’?

「何がやばいのよ。私が主役じゃおかしいっていうの?」

違う・・・・・・分かってる。でも・・・・・・・

いじりたくなる。

「こらぁー!!お前ら授業終わったのか?ここはまだ授業中だ。」

関がまどかたちに言った。

「へーへー・・・・・・出て行きますってば。その前に美湖。」

マドカが私の名前を呼んだ。

なんだろう?と思ってマドカの近くに行く。

「終わったら屋上こい。」

そう言って行ってしまった。


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