美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
「ねえ・・・・・今からどこ行くの?」


「あっ、それ、私も気になってたんだ。どこ行くの?」

心と愛美が言った。

「ん~・・・・・別に特別行きたいってとこもあらへんし・・・・。みんなはどこに行きたいん?」

ハヤトが言った。

「俺、別にどこでもいい。・・・・っていうかさ?マドカと美湖チョー静かじゃん。」

「おい、ケン!!お前、KYやぞ!!」

そう言ってみんな場を盛り上げようとしてくれた。

けど・・・・・・・・何となくここにいちゃいけないような、気がしてならなかった。

「私・・・・・・・・なんか変な感じがする。」

「美湖?」

「後ろから・・・・・・・誰か来てない?」

そう。さっきから誰かが私たちのあとをつけてきている、そんな気がしてならなかった。

みんなが後ろを振り向く。

 そこにいたのは水無月+4人の女子たち。

その中に平山もいた。

「おい!!何してんだよ、お前ら!!」

マドカが私の前に立ってくれた。

 私はあの事件以来、水無月のことが怖くなった。

マドカはそのことを知っている。

だから、私の前に隠すように立ってくれた。

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