「KARE」
新学期がはじまった。
こんなに学校に行くのを楽しみにしてる人ってそんなにいないだろうな。
久しぶりの教室。
みんなすごく日焼けしてる。
私はというと
日焼けはしていないけど確実に太った。
今朝制服のスカートをはくまで気づかなかったよ。
「少し太った方がいいのよ」
母は言うけど
背はもう伸びそうにないから
体重は押さえたい。
なら食べなきゃいいのに
毎日ひたすら食っちゃ寝生活のつけが回ってる。
一人ため息をついていたら来澄君がクラスに入ってきて
「乾、まだきてねぇ?」
なぜか私に訊いた。
「まだ。いつもぎりぎりだよ」
「そ、サンキュ」
来澄君が背を向けた時、乾君がやってきた。
その背中越しに一瞬目が合ってドキッとした。
「おまえなぁ!」
乾君は来澄君の肩をつかまえて二人で教室を出て行った。
なんか…へん。
こんなに学校に行くのを楽しみにしてる人ってそんなにいないだろうな。
久しぶりの教室。
みんなすごく日焼けしてる。
私はというと
日焼けはしていないけど確実に太った。
今朝制服のスカートをはくまで気づかなかったよ。
「少し太った方がいいのよ」
母は言うけど
背はもう伸びそうにないから
体重は押さえたい。
なら食べなきゃいいのに
毎日ひたすら食っちゃ寝生活のつけが回ってる。
一人ため息をついていたら来澄君がクラスに入ってきて
「乾、まだきてねぇ?」
なぜか私に訊いた。
「まだ。いつもぎりぎりだよ」
「そ、サンキュ」
来澄君が背を向けた時、乾君がやってきた。
その背中越しに一瞬目が合ってドキッとした。
「おまえなぁ!」
乾君は来澄君の肩をつかまえて二人で教室を出て行った。
なんか…へん。