「KARE」
一晩かかっても私の頭の中は
整理がつかなかった。


翌朝、朝練に向かう美喜と駅で待ち合わせた。


電話の一連を美喜に話すと

「番号教えたの私だよ」

さらっと言う美喜。


「勝手に教えてごめんね。でも彼、真剣だよ」

「…?」

「明日香の気持ちもわかってたしね」


美喜が顔をのぞき込んできた。


頬が紅潮していくのが自分でもわかって…


「明日香!応援するからね!」

「…うん」


私はうなづいていた…。
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