キミノウソ ボクノウソ
「で、話って何ですか?」

単刀直入に突っ込む。

こんなとこ長居なんてしたくないからな。


「思い当たる節とかないわけ??」


「ないですね。」

僕があまりにあっさり言い切ると先生はあからさまにため息を吐いた。


「その態度だよ、その態度。」


ああ、なんだ。そのことか。


「僕は自分でこの性格がおかしいとは思えないし、人からどういわれたとしても直すきはサラサラありません。」


僕は先生の目を強く睨みつけるように目を合わせて言った。



「そうか…。いや、まぁそうだろうな。」

困ったような顔をして僕をみる先生はただの一般人となんらかわりない。


「話がこれならこれ以上僕がココにいる必要性はありませんね。」


「いや、いや。まだ全然話してないじゃないか。」


「そんなことないですよ。きっと、話しても平行線のままだと思いますし…」


「あともう少し、真面目に授業を受けないか。」


「ちゃんと単位が取れるように考えてますから心配なく。」


「しかし、いくら授業に出たからといってもいつも寝てるじゃないか。」


「だったら、生徒が眠くならないような授業をしてください。」



つん、と跳ね返すと先生の手が頭を抱える。



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