痛心~雨のち晴れ~
タクマかぁ。
やっぱりシホとあたしは
趣味が合わないね。
「教えたんやから
はよユウナも教えてよー。」
・・・・・・・・・・・・///
シホに言うのだけで
こんなに恥ずかしかったら
一生あたしは告るとか
無理だね。
「ユウナぁ~。
お前教えんとかナシやね?」
「わかっとる、わかっとる。
・・・・あたしは,浩哉やでぇ・・・。」
-河原崎 浩哉-
-カワラザキ ヒロヤ-
「えええええええええええええ???
嘘やん?」
「うっさいうっさい。
こんなとこで何で嘘つかなあかんのやって!」
シホなんでこんなに
びっくりするんだろう。
「まじで言うとんけ?」
「やから本間やって。
何回言わせる気よー。
ヒロヤやったら何か悪いんけ?」
本当に何だろう。
この反応。
うぅっ。
「え,ちょっとシホ?
何しとん?」
いきなりシホが抱きついてきた。
気持ち悪い。
何なんだろう。
「お前,本間にヒロヤのこと
好きなんやな???
この話,タクマから聞いたんやけど
ヒロヤ,ユウナのこと好きなんやって!
んでなぁ…タクマもユウナのこと
好きなんよぉ...」
「嘘やん?
ヒロヤがうちのこと好きんなんは,
信じたいけど・・・
タクマは,絶対あたしのことなんか
好きじゃないわ!
だって,あたし,タクマが本間に
好きな人...誰か知っとんもん。」
一週間ほど前かなぁ。
冬休みになる前。
家が同じ方向のタクマと
話しながら帰ってた。
「お前,シホと仲ええよな。
やから,言うけど,
俺・・・シホのこと好きなんやって!
卒業までには,告ろうと思うんやけど。
シホって,ヒロヤのこと好きなんけ?」
って,相談された。