痛心~雨のち晴れ~
「知ったかぶりすんなし。
 どうせ【真美】とか
 かわいい人適当に言うんやろ。」

シホはたまにキレる。
シホがキレて喧嘩になるとき
多いんだよね。
でも、タクマがいつも
仲直りさしてくれた。
そんなタクマをシホは
好きなったのかな。

「知ったかぶりじゃないし,
 真美ちゃんでもない。
 タクマはシホのことが
 好きなんやって。
 本間やから信じてよ。」

「ユウナが
 【ヒロヤがユウナのこと好き】
 ってこと信じるなら,
 あたしも信じるわ。」

それは・・・
信じたいけど信じれないな。
でも,信じるって言わないと
シホの怒りはおさまらないし。

「わかった。
 信じるから。
 やから,信じてよ?」

「うん。」

あたしたちは普通の人と違い,
喧嘩した後はよりテンションが高い。
仲が深まった感じがして。

「ごめん。
 もう怒っとんちゃうけど,
 あかんわぁ。
 いつも11時には寝とるから
 3時までくるとキツい!
 寝さしてー。
 明日,また喋ろ!」

そう言ってシホは
10秒ほどで寝た。
あたしたち以外は
もうみんな寝ていたみたいだ。
あたし,こうゆう時に
1人になると怖くて寝れないんだよね。
どうしよう。
しかも,トイレ行きたいよ。
もう,行くしかない。
お化けなんて・・・でないよね。

あたしはトイレへむかった。
トイレのドアをあけようとした瞬間・・・
【ガチャッ キィィィィィー】
ドアが開いた。
あたしは怖くて声さえ
出ない状態だった。
そのまま凍りついた。

「ちょ,ユウナ大丈夫け?」

男女共同(?)のトイレからは
見たことあるような
お化けが出てきた。
あたしは,声を出そうとしたけど
まだ出すことができなかった。

「なぁ,ユウナ,どうしたんや?
 生きとるか?」

怖い。
触れないで。
幽霊って,透き通るものじゃないの?
幽霊って,喋れるものなの?
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