学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー
「ところで、そのネコはなんだんだ?」

遼は、最初から疑問に思っていた、ちゃいるを指さす。

「この子? 同好会に必需品のマスコット的存在です。書類に名前書いておきますね」

当然の様に雪野が言うので、誰も学校内にネコがいること、それをメンバーに加えようという不自然さにはツッこめなかった。

「じゃ、また後で来ま~す!」

雪野はそう言うと、全員を追い立てるように生徒会室から出た。

一度ドアを閉めた後、少しだけドアを開けて顔を出す。

「せっかくのデートの邪魔しちゃってごめんなさい。続きをごゆっくり~」

そう言うと、今度こそドアを閉めて出ていった。

後に残された遼と真美は、首まで真っ赤になって、ただ立ち尽くすしかなかった……。

お気の毒様です。



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