学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー
だが沖は、

「な、何の同好会ですか?」

そっちかぁい!
そっちに興味持っちゃったかあ!

がくっとずっこけるココと美華をしり目に、雪野も普通に続ける。

「『学園の平和を守ろう』同好会です」

生徒会室で言ったセリフをそのまま繰り返す。

「正式名称はまた後で。で。顧問の件お願いしますね」

完全に決定事項の様に話す雪野に、さすがに沖もあせって返事をする。

「一応、他の先生方にも聞いてみないと…。勝手に顧問になっちゃっていいかどうか、ぼくには判らないし」

「大丈夫です。同好会の場合は、顧問になる先生の一存で決められますから」

キッパリ。

バッサリ袈裟懸けに切られたかのように、沖は黙り込んだ。

「それに、沖先生は顧問にならなきゃいけない理由があるんですよ」

雪野がにやりと笑う。

「出た、悪魔の笑い!」
4人が同時に言った。

「その理由とは……

これだ!」

雪野が叫びながら、ビシッと指をさす。

その指の先には……


< 16 / 61 >

この作品をシェア

pagetop