学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー
第二話『ドキドキ☆ビューティー初出動?』

「ど、どうしよう……」

1時間目が終わった後の休み時間。
香流は深いため息をついた。

香流は今朝、普段より早く学校に着き、その足で部室に向かってみた。

カギは、雪野の提案で、学校には内緒で全員分の合い鍵をすぐに作ったから、部室の中には入れる。

部室のドアの前に立ち、深く深呼吸をし、胸の前で腕を組み必死に祈った後、おもむろにドアを開けてみた。

……やっぱり、夢でも幻でも妄想でもなかったのね……

ドアを開けてすぐ目にはいる。
大きな黒板に書かれた文字。

『同好会名

学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー』

「はぁああ……」

がっくりと肩を落とし、香流は静かにドアを閉め、教室にやってきた。

1時間目の間は、授業の内容など頭に入らなかった。

――昨日の出来事は、やっぱり夢じゃなかったんだ…

そればっかり考えて、あっという間に時間が過ぎてしまった。


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